《MUMEI》 紅茶の後、アンリ様に御誘い頂いてトランプの御相手をする事になりました。 ですが僕は、このゲームについてはまるで無知。 色々と教えて頂きながら、ルールを踏まえてゲームをしていく訳なのですが‥ 「───────」 やはり僕は苦戦してしまっています。 ですが、アンリ様が楽しげにされているのが嬉しくて、夢中になってもいます。 そうしている内に時間は刻々と過ぎていき──陽が暮れてしまっていました。 「申し訳ございませんアンリ様、晩餐の支度を──」 「もう少しだけ」 「アンリ様‥?」 「もう少しだけ遊びましょ」 前へ |次へ |
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