《MUMEI》
部屋割り決定
   〜麗羅視点〜


私の質問に真星の表情が一瞬固まったが、すぐに視線をお弁当に落として


「うん!いいの」っと言って笑った。


その笑顔によってもみ消されたものが何かあるような気がしたが、私はそれ以上は何も聞かなかった。


そう言えば栄実、今週は学校来ないって海が言ってたなぁ・・・。


合宿の部屋割り、今週までに黒板に書いとけって先生言ってたけど栄実の名前勝手に書いといていいのかな?


早く書かないとみんなバラバラの部屋になるかも・・・


教室の後ろにある少し小さめの黒板を見ると、チョークで線が引いてあり部屋の数だけ枠が出来ていた。


女子の部屋割りを書くところには、もう幾つか名前が書き込んであり3人一緒に名前が書き込めるところは、あと少ししか残っていない。


お弁当食べ終わったら書き込んどこう。


・・・・・部屋が離れちゃったら寂しいから。


私が色々と考えている間に、真星は黙々とお弁当を食べていたようでもう食べ終わっていた。


私も少し急いでお弁当を食べる。


最後に大学芋を口に運びお弁当にふたをする。


ご馳走様をした後に席を立ち、後ろの黒板に名前を書き込みに行く。


名前を書いていると後ろから、ひょこっと真星が顔を覗かせた。


「蝶野さんに部屋割りのこと聞かなくていいの?」


真星の質問に私は頷き答える。


「うん。栄実多分今週来ないから・・・部屋離れたら嫌だし」


「蝶野さん学校来ないの?寂しいね・・・」


私の答えに真星は深く追求してこなかった。


そしてふわりと笑って言葉を続けた。


「でも麗羅と同じ部屋になれるの嬉しい」


真星の笑顔につられて私も笑顔を真星に返した。

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