《MUMEI》 真相「…『今、一番気になる子』…だから」 … … 「はぁ?!」 意味がわからず、俺は目を丸くした。 「私としては、『今、一番好きな子』って意味で言ったんだけど?」 「えぇ?!」 「だから、そういう子を誕生日パーティーに連れてきてって、二人に言ったんだけど…ね」 頭を抱えてしまった果穂さんの隣で、大志さんが苦笑した。 「「ちゃんと連れてきたじゃん」」 開き直る双子 「どこが?!」×3 ツッコミを入れる、俺と果穂さんと大志さん … 沈黙。 それを破ったのは… 「じゃあ、厳の言い分から聞こうか」 穏やかな、大志さんの声だった。 「だって、今のところ皆同じ位気になるから。 でも、今日は美鈴が一番可愛かったから。 だから、美鈴とヤリたかった」 (爽やかに言い切ったよ、こいつ…) 誰も、何も言わなかったが 皆、呆れているのはわかった。 「一番が何人もいたらダメだろ? 俺を見習え、俺を」 「え〜、俺達花嫁探しに来たのに、男選んじゃだめじゃん」 「大丈夫。祐也は花嫁でも通用するくらい可愛いし 俺、祐也とならヤレるから」 前へ |次へ |
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