《MUMEI》

僕は、一生懸命歌うジャビィさんと、一生懸命寝ようとする、ケニー兄弟の姿を思い浮かべ、微笑ましくなった。


お互いに、お互いの事を考え過ぎて…思い遣りが深過ぎて…


しかし、お互いに寝不足になっては意味がない。


僕は〜ある提案をした。


『なぁ、ケニー?今晩はケニー達が、ジャビィさんに子守唄を歌ってあげたら良いよ、ママが歌ってくれたように…』


…多分これで…聡明なジャビィも気付くだろう…眠れる子守唄の歌い方を…


数日後…居眠りしなくなったケニーが、僕に『ありがとう!』と言って笑った。



おしまい…

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