《MUMEI》

ヤユの目から
涙が溢れ出て来た時
しろもは


「まだ、生きてるやつがいる。」


しろもを見た後、原型を留めていない母さんを見た。


父さんを殺した男は、体の中に手を突っ込んだ。


「温かくない、もう冷たい。」


男はジロリとしろもを見た。


その目は人間を殺した、化け物としての目で、しろもは体が動かなくなった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫