《MUMEI》

「!!!」


しろもは立ち止まり、その光景から目が離せなくなった。


男は靴を履いたまま、家に上がり、廊下を塞いでいるヤユを蹴飛ばした。


「ヤユ…ちゃん…。」


蹴られたヤユは
何も言わず
ただ転がるだけの
人形だった。


ヤユの周りは赤い水溜まりが出来上がっていた。


「おぉまだ生きてるやつがいたか、ん?お嬢ちゃんその腕どうしたんだい?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫