《MUMEI》

しろもの左腕からは、ポタポタと血が垂れていた。


ヤユちゃん…
ごめんなさい…


私約束したのに
守るって約束したのに
守れなかった…
ごめんなさい…


しろもの目から涙が溢れ、男に向かって走り出した。


「良くもヤユちゃんを!!」


しろもは右手を強く握りしめ、拳を作り男に向かって殴りかかった。


「おやおや。」


男はニヤリと笑い、しろもに向かって手を伸ばした。

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