《MUMEI》

「あまりの痛さに歪める顔、漏れる声、素晴らしいなぁ。」


しろもはあまりの痛さに、歯がギシギシ鳴るほど噛み締めた。


口の端から血が垂れてきた。


「おや、こんな可愛い唇から血が出てきてますよ、お嬢ちゃん。」


男は左手で、しろもの血を拭いた。


しろもはあまりの痛さに耐えながら、男の右腕に強く噛みついた。


男はしろもの左腕から、手を離した。


武器!包丁!


しろもはリビングへ走り出した。

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