《MUMEI》

ゴソゴソッ…
『あーった!ふむ…』


『ちょっと、なに勝手に人様の物を…』
姉が〜妹を叱る…


『や、だって〜身分位知って置くべきでしょう?』
そう言って妹は〜生徒手帳を見せる。


『名宝(めいほう)高校二年…佐渡 進(さわたり しん)君だってさ…』


『ありゃ…そりゃまた〜名門お坊っちゃま高ですがな…』


二人で〜眠る美少年の顔を覗き込む。
『そんな子が、なんでゴミステーションなんかに?』

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