《MUMEI》 金剛石この小さな袋には──指輪の入った小箱。 御目覚めになられたら、御渡しするつもりでいます。 そして──御伝えしようと思っています。 僕の花嫁になっていただけますか、と。 いい御返事を聞けるかどうかは分かりません。 ですが、やはりアンリ様には僕の花嫁になって頂きたい──そう思うんです。 愛する者の血が甘美である、という事よりも、ただこの御方を誰の手にも渡したくない──。 その気持ちの方が、勝っているように思います。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |