《MUMEI》 「ほら、出来たよ」 花形の手鏡を俺に手渡す なんでそんな可愛らしい鏡なんか持ってんだろう? 「あぁ、こんな鏡僕みたいなおじさんがもってって思ってるよね(笑)」 こくりと俺は頷いた 「これね、姪っ子から貰ったんだ、あっ今日会うのとは別に姉がもう一人いてね、このヘアゴムも貰ったんだよ、使ったりはしないんだけど…捨てられないから。」 困ったように透さんが笑った。 「三人兄弟なんですか?」 「いや、四人なんだ下に妹がいる」 「女の人ばっかりなんですね」 「そうなんだよ…僕、小さな頃は女装とかもさせられてたんだ…」 俺は驚いた、だって透さんてば、実はカッコイイから… 「僕より、時雨のほうが似合うかな」 クスッと透さんに笑われた 俺は自分で顔が熱くなるのを感じていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |