《MUMEI》
けじめ
いよいよ、明日、引っ越しだ
月曜から、新しい部所
ちょっと緊張するな…

明日、不動産屋に鍵を返して、この部屋とも、さよならだ

段ボールだらけの部屋で、独り、物思いにふけってた
麻美が来た

麻美「優斗、手伝うよ、
ご飯まだでしょ、お弁当買ってきたよ」

俺「Thank You、気がきくね」
 
 
食後の缶コーヒーを飲んでるとき

麻美「家賃と食費は半分づつでいい?」

俺「家賃はいらない、会社から多少出るから」

麻美「きちんとしたいんだ」

俺「じゃあ麻美は、毎月4万入れて」

麻美「それじゃ少ないよ」
俺「いいの、麻美、お金貯めていかないとね」
「お袋さんの体調も、心配だしさ」
「贅沢しなけりゃ大丈夫だよ」

麻美「…うん」

麻美「ねぇ…ワガママ言っていい?」

俺「なぁに?」

麻美「…ベット、持ってくの止めてほしいんだ…」

俺「…わかった」

麻美「ごめんね」

俺「じゃあ、布団買わなくちゃね」

麻美「うん…」
麻美が俺をチラチラ見た

麻美「…訳聞かないの?」
俺「なんとなく、わかるから…」

麻美「…わかるの?…」

俺「…違うかもしれないけど…俺も捨てるつもりだったから…」
「引越業者が処分してくれるんだ」

麻美「…言ってみて、優斗が思った理由…」

俺「…言うの?」

麻美「うん…」

俺「他の女と、したベットだから」

麻美「…うん…ごめんね、ワガママ言って」

俺「ワガママじゃないよ」「俺なりのけじめだから」
麻美「ありがと、優斗」

俺「…俺も、麻美に、ワガママあるんだけど…」

麻美「携帯は新しい住所で買うよ、優斗と同じDoCoMoにするんだ」

俺「もう、連絡来ない?」
麻美「…来たよ、だから、電話もwも着信拒否にしちゃった」

俺「…そっか…」

麻美「…まだ、何かあるみたいだね…」

俺「麻美…あのさぁ…」
言葉が続かなかった
 
麻美「ちゃんと言って」

俺「うん…笑ったり、馬鹿にしたりしない?」

麻美「うん」

俺「喧嘩とかになるのも嫌なんだ…」

麻美「言いにくい事なの?」

俺「…うん…」

麻美「…ねぇ、優斗…」 「新しい暮らしの前に、嫌な事はかたずけておこうよ…」

俺「…そうだよね…」

麻美「何でも言って」

俺「…うん…」

俺は、深呼吸した

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