《MUMEI》

「もう‥イヴは終わった?」

「はい、先程──クリスマスになりました」

「そっかぁ‥。ごめんね、私眠っちゃって──」

「いえ、御気になさらず」

「───────」

「如何なされました‥?」

「──ううん、何でもないの。満足‥出来た?」

「‥?」

「遠慮しないでいいからね。命令、聞いてくれてるんだし──」

「アンリ様‥?」

きょとんとする僕に、アンリ様は只微笑んで、再び横になられました。

そして間も無く、寝息が聞こえ始めたのです。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫