《MUMEI》 アンリ様は、また御休みになられたようです。 ですが──夜中に御目覚めになられるとは‥。 やはりまだ幼いアンリ様には──負担が大き過ぎるのでしょうか‥。 「申し訳ございません──」 いくら気丈であっても‥この御方はまだ子ども。 傷跡を消しても、何かしらの異常は残ってしまう。 ですが僕は、この御方の血を頂かずにはいられないのです。 人間が水を必要とするように、ヴァンパイアには血が必要。 自分の中で幾ら否定しようとも、それを覆す事は出来ないのです。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |