《MUMEI》

『般若姫?大切な話があるのですが…』
橘豊日命様は、姫に話し掛けた。


『はい…なんでしょうか?』


『実は〜私は、都の橘豊日命と言う名の皇子で…都へ帰り天皇と成る事になりました。』


般若姫はあまりの事に息を飲んだ。


『それで、般若姫…そなたも都に着いて来てくれまいか?私の側室として…』


その言葉を聞いた般若姫の瞳から涙が溢れた。


『はい…お側に居とうございます。』

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