《MUMEI》

アキラ「お前が昔、援助したとき、無理やりされたなんて言うからだろ!」

アキラさんがイラっとしたみたいだ

エリ「知りたいって、しつこく聞くから、答えたんじゃない!」

麻美「そう!聞いといて、不機嫌になるんだよ!」

エリ「酷いよね!」

アキラさん、火に油そそがないで…

アキラ「こっちの気持ちも考えろよ」

エリ「おだまり!」
「だから、何度かやらせてあげたでしょ!」

俺「エリ、何度もしたの?」

エリ「あっ…その…」

麻美「優斗、何考えてるの…」

俺「別に…」

麻美「優斗、まだ、エリに未練あるんじゃないでしょうねぇ」

俺「何、言いだすんだよ」
アキラ「エリは、優斗に未練あるみたいだからなぁ」
エリ「何、嫉妬してんの、アキラ、昔の事でしょ、もう5年以上前じゃない」

アキラ「どうだかなぁ」

エリ「聞いて、麻美!」
「すっごい細かいことまで聞くんだよ、そのとき、感じたかとか、どうでもいい事までぇ」

麻美「でしょ、優斗なんか聞いといて嫉妬してるんだもん、」

麻美の冷ややかな目が、俺に向けられた

俺「どうでも、いい事まで気になっちゃうんだから、仕方ねーだろ、」

アキラ「男は惚れると弱いからなぁ…」

麻美「女は過去の事なんてきれいさっぱり忘れちゃうけどね」

エリ「思い出すのも困難なほどにね」

男「…」

麻美「私の場合は、ちょっと優斗に悪いなぁって気持ちあるけどね…」

エリ「麻美、あれ、どうした?お金」

麻美「あのまんま、関わりたくないし…」

アキラ「もらっとけばいいじゃん、手切れ金だよ」

麻美「…」

エリ「そうよ、散々尽くしたんでしょ」

アキラ「ガキじゃないんだから、ガタガタ言わないだろ、向こうも」

みんな、しってるんだ…
ちょっと複雑…

まぁ、エリに相談したら
アキラさんの耳に入るよなぁ 

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