《MUMEI》 「パパは獣医さんで、色んな動物を助けるお仕事をしてるんだ、って 小さい時から、誇りには思ってた。 でも、別にそのときは獣医さんになりたいとは思ってなくて」 椎名くんは、黙って聴いている。 「…ある日ね、この子を―…」 私は、足元に寝転がっているゴジラに、手を触れた。 「…この子を、拾ったの」 椎名くんが、私に視線を向ける。 「段ボール箱に入れられてね、…川に、流されてたの」 ―…あの日の出来事を、私は椎名くんに話し始めた。 前へ |次へ |
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