《MUMEI》

「え…」


飲み込めていないような蓬田の表情。
おれは続ける。



「…だから、お前の気持ち、手紙にすればいいんだよ!
―…おれが、読んでやるから、な??」



すると、蓬田は少し緊張したように頷いた。



「…やってみる」


シャーペンの芯を出し、
少し考え込むように黙った後、


蓬田は、シャーペンを走らせた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫