《MUMEI》 パパ 〈おれ〉中に進むと、一つの部屋に灯が点っているのに気付いた。 この部屋か。 『院長室』 と書かれたプレート。 窓からそっと中の様子を覗うと、 1度だけ会ったことのある蓬田の父ちゃんが、 疲れたように目頭を指で押さえているのが見えた。 おれは、意を決してドアをノックした。 前へ |次へ |
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