《MUMEI》

 

で、
確か自転車で安西と帰ったんだよ……






包丁の小気味よいリズム、味噌汁の和風だしの香り。
目の前には制服が掛かっている。


あれー……
俺……
また下着……


これってデジャヴなのか……?



遮光カーテンで視界が悪い、しかもこの部屋寒い。
一度出した足を引っ込める。


……眼鏡も見当たらない。
見えない。

俺の自身も見えない……

この全身の痛みに見覚えの無い痣。

脳天を突き抜く重み、どうやら頭も痛いらしい……
あれ、まさか二日酔い?

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