《MUMEI》

「はい、捨てられたっていうのに明るいですよね。」


ましろもしゃがんで、優しく子猫を撫でた。


「ねぇお姉ちゃん、猫ちゃんの名前は何て言うの?」


「まだ名前は無いんだ、捨て猫だからね。」


「す、捨て猫…。」


すると女の子の目から、ポロポロ涙が落ちた。


「あっえっ?もしかして私が泣かした?」


ましろは慌てながら、ユナセを見た。


ユナセはうんと頷いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫