《MUMEI》
霊の迷子
ましろは聞こえる声を頼りに走り、声の主を見つけた。


声の主は小さな女の子だった。


女の子は公園のベンチに座り泣いていた。


「この子…やっぱり…。」


霊だ…
あの時の
ユナセのように
透けている。


人気がない公園…


ましろは息を整えてから、女の子の元へ歩き出した。


女の子はましろに気づく様子もなく、ただ座って泣いていた。

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