《MUMEI》

『ましろお姉ちゃん。』


美翠はましろの服を摘んで軽く引いた。


「どうしたの?」


『バスに乗るの?』


「乗りたいんだけど、バスがないんだ。」


『ないの?じゃあ歩いて行こう。』


「えっ?歩いていくの?」


「うん!」


元気だなぁ…


そうだよね
霊は体がないぶん
いくら体を使っても
疲れないんだよね…

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