《MUMEI》 朝食の後、僕はアンリ様に連れられてある場所を訪れようとしていました。 「アンリ様──‥此処は‥?」 「教会だよ」 「教会──‥」 何故、教会なのでしょうか──。 ゆっくりと扉を開くと、中から光が洩れてきました。 「───────」 ステンドグラス‥でしょうか。 辺りを見回して見回してみましたが、人気は感じられません。 「誰も──‥いらっしゃらないようですね‥」 「来て」 アンリ様は僕の手を引いて、教会の奥へと向かわれます。 前へ |次へ |
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