《MUMEI》

などと翔が思っているとさらに衝撃が走る。

どうみてもその少女の制服は今まさに翔が行こうとしている高校の制服に似ているのだ。

「...。お、お前もしかして、月波高校に行こうとしてたか?」

(月波高校とは翔が春から通う予定になっている高校である。頭の良さも普通で、これといって特色がないため『凡高』つまり、凡人高校と呼ばれている。)

半信半疑で翔が恐る恐る尋ねてみると。

「ええ、そうよ。ってゆーか、私の質問に答えなさいよ!!」

「お、おお、わりーわりー」
(なんで俺は謝っているんだ...。)

などと思いながら翔はカバンから絆創膏を取り出し、少女に差し出す。

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