《MUMEI》

「そろそろ、出ようか」
透さんはそう言うと立ち上がって、上着を羽織った

俺は自分の髪型に疑問を抱いたが、気にしないことにして、外へと出た

風が優しく俺を包んでくれた…なんだか初めての感覚だった


俺の味方は夜だけと思っていたから。

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