《MUMEI》 『ジャーン!ね?どう〜姉さん、なかなかイケてると思わない?ギャルソン風の格好にしたの…』 佐渡を着替えさせた妹が言う。 『確かに…常連のお嬢様方に受けるわね。』 『あ…の?僕は何をすれば…』 『まずは…店の前の掃除かな?』 『はい!』 嬉しそうに返事をする。 『おや、まあ…素直だねぇ?よっぽど大切に育てられてるんだね、あのコ。』 『なんで…家出なんだろね?』 『……』『……』 『あっ!ヤバい、焦げ臭い…ケーキが…』 前へ |次へ |
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