《MUMEI》
プレゼント 〈私〉
『…誕生日、おめでとう。
―…お前なら、立派な獣医になれる。
パパが、保障する』



パパの、優しい声。



―…届いたんだ、私の気持ち。



嬉しくて、また泣きそうになる。



椎名くんが言ってくれなかったら、
きっと私とパパはあのままだったと思う。



本当に、



椎名くんがいてくれて、よかった。



ドアの開く音がして、私は慌てて目に浮かんでいた涙を拭いた。

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