《MUMEI》 「おっはよーん。」 そして襖が開くし。 「うわわわわわっ……!」 此処、本当に何処だよ! てか、 全裸! 前、前隠せ高遠! 「あ、基本的に俺、裸族なんで。」 なんて堂々としてるんだ……芸能人は見られる仕事だからか? ……他の芸能人に失礼にあたるかな。 「服を着なさい。」 え? 何故そこで国雄さんが出て来るんだ……、 そして国雄さんも下しか履いてません……。 国雄さんが多分、この中で1番服を着てるだろうけど。 「二郎君は電柱にね、頭ぶつけたの。」 国雄さんが冷えたタオルを渡してくれた。 頭が痛いのはどうやらタンコブのせいらしい。 「あの、此処は……」 真っ暗で、扉から射す光が周りを判断させる術だ。 「俺ん家ー。」 高遠が勢いよく俺の方へ突撃してきた。 「高遠の家……」 あ、頭痛い。 「花びらスッゴイ付いてる」 国雄さんが髪の毛の間に入っている花びらを取ってくれた。 「枕にも超付いてる」 高遠、本当服着てくれ。 同じ性別なのに流石、芸能人、直視できない。 国雄さんも格闘家並の逞しさだ。 あれ? これ……裸祭? 前へ |次へ |
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