《MUMEI》
夢心地
近頃、僕は──‥

「リュート──?」

「‥は、はい‥?」

ぼんやりとする事が多くなったような気がします‥。

「申し訳ございません、如‥何なされました‥?」

「ううん、どうしたのかなって──。疲れてる?」

「いえ、只──嬉しくなってしまって‥」

「ふふっ、そっか」

アンリ様は隣りに並ぶようにして、御掛けになりました。

「いい天気だね」

「紅茶の前に──散策に行かれますか?」

「うん、もう少ししたら──。‥ぁ」

「?」

「また雪──」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫