《MUMEI》

「直ぐに止むと思いますよ。──ぁ、暖炉に‥薪を足しておきますね」

「リュート」

「はい、如何──」

「私も手伝っていい‥?」

「貴女様が‥ですか‥?」

「駄目──かな」

「いえ、御望みならば‥」

「本当っ?」

「はい」

「やったぁ!」

「アンリ様‥?」

こんなにも御喜びになるとは──。

そう思っていると、いつの間にか手を引かれていました。

「薪の場所、教えてくれる?」

「は‥、はい、只今──」

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