《MUMEI》

「遊園地前到着です。お忘れ物がないように。」


運転手の人がアナウンスをした。


遊園地前…?


あれ?
花ヶ丘は…?


お婆さん間違って
教えたのかな?


ましろはもう一度、遊園地を見た。


やっぱり遊園地の乗り物は動いていた。


ましろは夢だと思い頬を強く引っ張ったが、痛いだけだった。


『ましろお姉ちゃん?』

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