《MUMEI》

「えぇー!そんなことあるわけないじゃん。」


「そうだよ、そんなことあったら、あたし訴えるよ!」


女の子は笑いながら言った。


「ねぇ観覧車乗らない?面白そうじゃない。」


「あっいいねぇ。こんな話の後だから、な・お・さ・ら!」


「あたしも賛成!」


「観覧車なんて何年ぶりかな。」


「……。」


音が聞こえた女の子は、不安な眼差しで観覧車を見つめた。

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