《MUMEI》

『蓮見〜本当にありがとうな!』
嬉しそうに、斎藤は笑っている。


『いや、良かったな!』


『お陰で、今度、デートするんだ!遊園地に行くんだ。へらっ…』

…あ〜あ、ニヤケちゃってさ…デートかあ…さすがに、二人きりじゃ真人と行けねえよな…


『蓮見〜で、お礼に何が欲しい?出来る範囲で…』


ん?待てよ…二人きりじゃなかったら…


『斎藤!お礼はさ…』


『おう!俺は構わないぜ!橋迫も、良いって言うよ〜てか、喜ぶよ。』


『悪いな、邪魔して…』


『いーよ。』
斎藤は笑って頷いた。

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