《MUMEI》

青い空、白い雲

街から少し離れたリゾート地に、似付かわしくない
爆音をたてて走る赤いアメ車   

麻美「あっ、海が見えた」 
エリ「もう着くよ」

俺達は、アキラさんに連れられて、リゾートホテルにやって来た

アキラ「着いたら海行こうぜ」

俺「もう、3時になるよ」
エリ「海は明日にしよう」 
アキラ「じゃあ、ホテルのプール行こうぜ」

エリ「…アキラ、あんた、麻美の水着姿見たいんでしょ」

アキラ「朝もたもたしたから、渋滞にはまったからなぁ」

エリ「もたもたさせたのアキラでしょ」

アキラ「…」

俺「朝から、仲良し、してたんだね」

アキラ「おっ、勘がするどいね、優斗」
「エリがさ、ねだるから…」

「ゲシッ!」

エリ…ぐーはダメだょ… 
アキラ「ぐっ…いてぇなぁ、エリが言ったんだろ!」
エリ「言ってない!」

車はホテルのパーキングに停められた

2泊の旅行なのに、何で荷物がこんなにあるのか… 
女って… 

俺は、麻美のカバンを2コと自分のカバンを持って歩いた

綺麗なロビーだった 

盆休みだから家族連れもいる
プール、混んでるんじゃないかなぁ
 
アキラ「チェックインしてきたぞ、これ、優斗達のカギな」 

カードキーを渡された

麻美「これ、カギなの?」
アキラ「そうだよ、ラブホじゃないんだから、でっかいホルダーなんかないよ」
麻美「へぇー、初めて見たぁ」

部屋は隣だった
 
エリ「じゃあ後でね」

アキラ「プールで待ってるからな」

部屋は綺麗で豪華だった

麻美「すごいね」

俺「あぁ、豪華だね、逆に落ち着かないょなぁ」

麻美「優斗と一緒なら、どこでもいいけどね」

俺は麻美と軽くキスをした
麻美「エリの水着に見とれたら、お仕置きだからね」
俺「あい…了解です…」

麻美、笑いながらも、目がマジに見えたょ

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