《MUMEI》
不穏な影
アキラさんとエリの結婚式が近づいて来てたとき

パーティーがあった

エリの、おばあさんを気づかい、式は、俺達の地元で、身内だけで上げる事にしたらしい

アキラさんの親戚達は、どう思うのかな?

俺が心配する事じゃないけど、気になってしまった

パーティーは、友人達だけで行われた

店を借りきって

麻美が、エリ側の受付をしてた

俺は知人も少なく、手持ちぶさただった

茜「優斗君、久しぶりね」
俺「茜さん!」

以前より、地味になった気がしたけど、美しさは健在だった
 
俺「あれ、子供は?」

茜「今日は、旦那に任せて来たのよ」

変な、こだわりもなく、自然に会話ができた

茜「あ、始まるみたいね、後で、彼女紹介してね」
 
 
堅苦しくない
くだけたパーティーだった 
場が進むにつれ、なんか、合コンみたいになってきた 
アキラさんの友人達、スゲー

エリの女友達、狙いで来たのかなぁ 

麻美も、さかんに、アタックされてた

エリ「麻美はダメよ、そこに彼氏いるんだから」

アタックしてた男が玉砕されてた

その周りの人達が、爆笑してた

麻美「凄い、みんな、積極的…」

麻美が俺の所に来た

俺「麻美、人気だね」

麻美「…ねぇ、優斗、さっき話してた女の人…茜さん?」

俺「うん、麻美、会いたくないなら、ムリしなくても…」

茜「今晩わ、優斗君、紹介して」

茜さんの方から来た

俺「彼女の麻美です」

麻美「今晩わ、茜さんですか?」

茜「ええ、初めまして」

緊張した空気が…

アキラ「おーい、茜、飲むぞ、来いよ!」

茜「はーい、」
 
茜さんが会釈して、アキラさん達のテーブルに行った 
「お!美人さんだぁ」
テーブルが盛り上がってた 
エリ「麻美、来てよ、連れて来いってうるさいのよ」
麻美「えっ?」

「麻美ちゃーん、彼氏ほっといて来てよぉ」

遠くのテーブルから、麻美を呼ぶ男達

麻美「あっ、ちょっと、エリ」

俺「うわぁっ」

エリが俺と麻美の手を引いた 

エリ「はい、連れて来たよ、彼氏と一緒にね」

麻美狙いの人、また撃沈

周りは爆笑

気さくな人達だな、アキラさんの友達って
 
 
パーティー終わりぎわ
麻美と2人で外の空気を吸った

俺「凄い盛り上がりだね」
麻美「うん、疲れちゃったょ」

俺「大丈夫?飲み過ぎた?」

麻美「大丈夫」

笑顔で答える麻美

麻美「茜さん、綺麗な人だね…」

俺「麻美の方が綺麗だよ」
麻美「…ちょっとショック…」
「あんなに綺麗な人だと、思わなかったから…」

俺「…」

俺は黙って、麻美の手を握った 

俺「もう、昔の人だよ」

麻美が手を、握り返して来た

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