《MUMEI》

麻美、服が…

何があったか、だいたいわ………… 
わかる…

俺は、麻美を抱き抱え
外に出ようとした
 
「よう、兄ちゃん、わりーなぁ」

地べたに座ったままの男が言った

俺は、顔も見ずに、店を出た

「なんだょ、へたれ野郎かぁ」

背中越しに声が聞こえた

麻美を連れだすと、エリが駆け寄って来た

エリ「麻美ぃ、麻美ぃ」

エリは麻美にしがみつくように泣いてた

俺「エリ、麻美を車に」

アキラさんの車に乗せた

俺「麻美、大丈夫か?
どっか、痛いか?」

麻美「…」

エリ「ごめんね…」

車に居た、アキラさんの友人が、大体の事情を話してくれた

店でボコられてる2人は、以前は仲間だった人達らしい

麻美を襲ったと、聞かされた

エリ「違うの、私が襲われたの、」
「麻美、身代わりになって…」
 
麻美は下を向いてた、
俺を見ない
 
俺は黙って、店に戻った

アキラさんが俺を見た

俺「どうなってるんですか」
凄く、冷めた声だった

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