《MUMEI》 「リュート‥? どうしたの?」 「──ぁ‥いえ、少し‥思い出して居たもので‥」 「昔の事?」 「──はい」 「───────」 「アンリ様に御会いする前から、何度もこちらには来ていましたが──やはり良い所ですね」 「リュートは‥ずっと血を吸って生きてたんだよね?」 「──‥はい、そうしなければ生きられないもので」 苦笑すると、アンリ様は僕の頬にそっと手を触れました。 「それを悪く思う事はないと思うよ?」 「‥アンリ様‥?」 驚きました。 そのような事を仰られるとは。 前へ |次へ |
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