《MUMEI》
ちーちゃんとデート
「千花様……それは宣戦布告じゃありませんか?」

宣戦布告?
私はちーちゃんと戦うつもりなんてないのに……
どうしてそんな意地悪言うの!


ひどいわ!

「お黙り虫けウラアアアアア!」

「へぶああ!
折角くっついたのに!最高っス千花様!」

あっ、いやだわ私ったら勝手に足が関節技をキメにいっちゃった☆


「……とにかく、虫は虫らしく私に卵焼きの焼き方を教えればいいのよ!」

やっぱりお弁当には卵焼きよね!


「千花様、俺が作りますよ……」


「まあ、でしゃばろうっていうの?」

志島螢が作ったら手作りにならないじゃない!


「千花様、この間みじん切りしようとして素手で野菜粉砕しましたよね?卵を到底割れるとは……」

酷いわ!また意地悪言う!


「一ヶ月くらい山篭もりしたら手刀でもなんでも体得してやるわよ!」

怖くて持てない刃物だって愛の力で乗り越えるわ!


「器具を使うことを覚えてください!」

そんな、
志島螢ったらはっきり言わなくても分かるわよう。
だって、だってだって
刃物って怖いじゃない、切れちゃうのよ!?
それに、それに……


「私に指図するなあああ!」

ハッ、私ったらまた勝手に体がニーキックをかましちゃったっ☆

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