《MUMEI》

翌日の夜

俺「ただいまぁ」

麻美、まだ、帰ってないのかな?

部屋の明かりをつけた

「 !… 」

テーブルに、手紙と携帯が置いてあった

『 優斗、おかえり、
考えたんだけど、私、
やっぱり、優斗のそばに居ない方がいいと思うの

迷惑かけちゃうし、
何より、優斗の邪魔したくないから

あんな事で、優斗の将来がダメになったら

足を引っ張りたくないの

私も今の仕事、頑張るつもりです

ありがとう、優斗
凄く、凄く、幸せでした

優斗に感謝いっぱいです

何も、お礼できないけど、
お仕事、頑張ってね

さようなら、優斗  』

何だよこれ! 

麻美!! 

俺は、あてもなく麻美を探した

駅前や、よく行く店や、ネットカフェ…

見つかるわけもない…

実家! いや、今の仕事頑張るって…

明日、麻美の会社に行くか…

くそっ! 勝手に結論だしやがって!

約束したじゃないか!

何でも2人で話して決めようって!

くそっ!
 
 
麻美、何処に居るんだ…

俺の知らない…どこかか…

部屋で、独り、ただ座ってた…

そのとき、麻美が置いていった携帯が鳴った

着信 エリだ…
 
俺は、電話を、ぼーっと見てた

鳴り止んだ…

手がかり…

麻美の携帯を見る

エリから着信3回に
メールも

発信履歴… 無し…
…消したのか?…

俺の携帯が鳴った

エリからだ…

今は、誰とも話したくない…
 
 
インターホンがなった

麻美か!

アキラさん?

アキラ「連絡取れないから、気になって、来たんだ…」

エリも一緒だった

エリ「!…何、この手紙…」

俺「…」

アキラ「……」

誰も、何も話せず、立ち続けてた

壁掛時計の音だけが、カチコチと、響いていた

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