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《MUMEI》 ◆◆◆ 「──ここだな‥」 何年経ったかは分かんねーけど‥ まだ花が手向けられてる。 「‥？」 一瞬‥ 景色が歪んだ。 目眩じゃない。 何か別の〝映像〟が‥ 「刹那？ 大丈夫？」 「轢き逃げか‥」 「‥見えたの‥？」 「お前よく平気でいられんな‥」 「私なんて昔っからこういう所に来ると魂の記憶見てばかりだもの。流石に慣れたわ」 「慣れとかあんのか‥」 「まぁね(微笑)」 「変わった奴だな‥お前」 ◆◆◆ 前へ |次へ |
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