《MUMEI》 ざわめき「兄ちゃん!兄ちゃん!」 ぼくはお山に入りました。 この前までは鮮やかだった紅葉達、 所々枝が剥き出しています。冬が近いです。 走ります。 木を枝を抜けます。根っこに足が引っ掛かり、転びそうになりました。 喉が掠れます。 重なった叫びが、浮かんでは宙へと吸い込まれていきました。 ―――――――チリン…… 「鈴だ、鈴……」 その音に縋るようにぼくは向かって行きました。 前へ |次へ |
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