《MUMEI》

「───────」

さらさらと零れる砂を見つめていると──本当に時間を忘れてしまいそうで‥。

「‥ぁ」

いけません‥紅茶を淹れている最中だったのをすっかり忘れてしまっていました‥。

「さて‥」

紅茶を淹れたら、ブラウニーを御皿に──。

「ぁ‥」

粉砂糖を振り掛けるのを忘れていました‥。

棚を開いてみると、粉砂糖を切らしている事に気付いて──食料庫へ取りに行く事にしました。

紅茶の時間はもうすぐ。

急がなければ──。

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