《MUMEI》 廊下を右に曲がった時でした。 「‥アンリ様‥?」 「──ぁ‥」 御部屋にいらした筈のアンリ様が、目の前に立って居られたのです。 「如何なされました‥? 」 「‥えっとね、その‥」 「‥?」 「落としちゃったみたいなの‥」 「何をですか‥?」 「──指輪‥」 「指輪を?」 「うん‥」 「御安心下さい、僕が──」 「大丈夫、私‥自分で捜すから」 「アンリ様‥?」 「大丈夫。リュートに貰った大事な指輪だもん、絶対捜し出すから」 前へ |次へ |
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