《MUMEI》

「なぁ雛菊──」

「今は良いが‥外ではその名では呼ぶで無いぞ‥?」

「おう、分かってる分かってる」

「‥‥‥‥‥‥‥」

(本当に分かっておるのか‥?)

「んで──、お前の身の上、明かしてくれんだったよな?」

「‥ぁぁ」

 雛菊は答え、南を示した。

「ん‥、あれって城じゃねーか‥?」

「あれが私の家だ」

「‥!?」

 草助は仰天した。

「お前‥‥姫か‥!?」

「‥言いたくは無いがな」

「ぇぇ‥!?」

(何か俺‥普通にため口きいてたんだけど‥)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫