《MUMEI》
居る場所
麻美を連れ帰って来た

扉を開け、麻美を部屋に…
麻美の大きな鞄を床に置いた俺は、おもむろに開け
片付けはじめた

衣服ばかりだった

麻美「…優斗、いい、私やるから…」

無言の俺に、焦りを感じてる麻美

俺「ただいま、は?」

麻美を見ずに言った

麻美「あっ…ただいま…」
小さな声だった

俺は麻美の方を向き

俺「おかえり、麻美」

麻美「…」

麻美を抱きしめ、ソファーに押し倒した

麻美「あっ…」

俺「約束、簡単に破るなよ」
麻美「…うん…」

俺「麻美、不安なのか?」
麻美「…」

俺「俺と暮らすのが…」

麻美「…うん…」

俺は麻美の顔を見た

俺「俺も不安なんだ…」

麻美「…迷惑でしょ…」

俺「いつも、勝手に居なくなる、麻美、自分勝手だよ」

麻美「…」

俺「俺がどんなに傷ついたかわかるか?」
「どんなに、苦しいかわかるか?」

麻美「…居なければ、」
「私が、居なければ、優斗、傷つかないでしょ…」

俺「ふざけるな!」
声を荒らたげた

麻美がビクッとした

俺「責任とってもらうぞ」
「いいな!」

麻美「…うん…」

俺「じゃあ、俺が傷ついた分、癒してくれ」
「俺のそばに居て、俺のチカラになってくれ」
「約束だからな!」

麻美「…」

俺「2人でした、約束だから、責任は半分コだよ」

麻美「…」

俺「麻美が、約束破ったら、俺…」
「仕事も、家族も、仲間も捨てて、どこかに消えるからな」

麻美「優斗、何言ってる…」
俺「うるさい!、俺だって自暴自棄になるさ…」

麻美「そんなっ…」

俺「麻美にも、責任、あるからな…」

麻美「…」

俺「麻美、覚悟決めてよ…」
「他に、麻美が好きな奴ができたのなら…また、違うけど…」
「麻美が、俺の事を、思ってくれるなら…」

「幸せにになるのも、不幸になるのも、俺と一緒に…」

麻美「…」

俺「重いか?、そういうの…」

麻美「…」

目を逸らしてた麻美が俺を見て、

身体を起こした

俺も身体を起こし、ソファーに座った

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