《MUMEI》 おかしな女(蒼視点)面白れ〜 櫻はひたすらピアス、ピアスと呟いていた。 その反応が新鮮で 「あ、蒼様?」 「ん?」 思わず、頭を撫でていた。 「いや、無邪気だなぁと…」 無邪気? その言葉に、赤くなった櫻より俺が驚いた。 何で、こいつこんなに『無』邪気なんだ? これじゃ、吸いとる必要無いじゃんか?! つーか、何でこれで成仏しねーで百年もこんなとこにいるんだよ?! おかしいだろ、絶対! そこで、普通はパニックになるとこだが さすが、俺。 頭、意外と冷静。 「あの?」 「今から言う質問に答えろ」 「は?」 「いいから、正直に答えるんだ」 「は、はい」 「よし」 素直に頷いた櫻の頭をまた撫でてから、俺は状況を把握する為の質問を開始した。 撫でた髪は、予想以上に柔らかく、クセになり、一つ答える毎に 「よしよし」 つい、撫でていた。 まぁ、いいよな、この位 『不用心です!』とツッコむうるさい山田もいないし 生気も取られないし 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |