《MUMEI》
恐ろしい桜(蒼視点)
何だってんだ…


俺は櫻の横にいたが、櫻のように桜の幹には寄りかかっていなかった。


ゴツゴツしてて、痛そうだし


俺は、高級ソファーの感覚に慣れてるから、絶対嫌だった。


なのに


櫻が必死で頼みこむから


上目遣いで俺を見上げてくるから


仕方ねーなー


騙されたら、即、ヤルか。

何かこいつ俺の前に来たヤロー共の事、全然覚えてないみたいだけど


もしかして、処女かもしれないけど


それならそれで、いいか。

ま、それも、櫻が俺を騙してただらけどさ。


何となく、櫻を信じてる自分がいて、びっくりしながらも


俺は、ゆっくりと背中を桜の樹に


その、太い幹に、付けた。







そして、俺は


櫻に


騙、された

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫