《MUMEI》

ギイィィ…扉を開く。『うわっ…』
足元が揺れる。


『大丈夫か!真人。』


ホギャアーオギャア…『ヒェーーッ!!』
腕の中の『タマミ』ちゃんが泣き出した。


投げ捨てたくなるオレ。腰が抜けるわ!バカ『タマミ!』


それから〜ゾンビが追っ掛けて来たり、棺桶から、ミイラ男が出たり、壁から手が出て尻を撫でたり…ん?あれって…痴漢だったのかな?


ま、右京が〜手をボコボコにしたけど…


とにかく〜スゲー怖くて…『タマミ』ちゃんは重いし…


ヘトヘトになりながら、出口へとたどり着いた。


出口で『タマミ』ちゃんを渡すと…


…アリガト・オニイチャン…マタ・アソンデネ…


『ギャア…!』
『タマミ』ちゃんは、喋る人形だった。


オレは腰を抜かし、右京にオンブされて〜ホラーハウスを後にした。

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