《MUMEI》 「アンリ様、明日は木苺摘みなど如何──」 「───────」 「アンリ様‥?」 覗き込んでみると──どうやら御眠りになってしまわれたようだと分かりました。 起こしてしまわないように気を付けながら、そっとアンリ様を抱き上げます。 一旦ベッドの方に御連れしましょうか。 そして、御目覚めになられるまで御側に付いて居て差し上げましょう。 いつもより歩かれましたから──御疲れになってらしたようです。 御目覚めになられたら、また御話でもしましょうか──。 前へ |次へ |
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