《MUMEI》

「アンリ様、明日は木苺摘みなど如何──」

「───────」

「アンリ様‥?」

覗き込んでみると──どうやら御眠りになってしまわれたようだと分かりました。

起こしてしまわないように気を付けながら、そっとアンリ様を抱き上げます。

一旦ベッドの方に御連れしましょうか。

そして、御目覚めになられるまで御側に付いて居て差し上げましょう。

いつもより歩かれましたから──御疲れになってらしたようです。

御目覚めになられたら、また御話でもしましょうか──。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫